夫と妻と猫

夫は今日も居ない。
といっても、緑色の枠の用紙を市役所に出す寸前とか冷え切った間柄とかそういったわけではない。夫は重要文化財の踊り子なので、練習で実家に泊まりこんでいる。泊り込みながらもチャンと仕事に行き、練習をし妻が野たれ死んでいないか安否を気遣っている。よく出来た夫である。
その頃妻はホットケーキを食べ猫と戯れ、テレビを見てアハハオホホと生活している。今年は珍しく豪雪のため家には雪が売るほどある。近所の方々は勤勉な立派な方々なので雪が積もっては除雪をし道路そして駐車場を綺麗にしているのだが、この妻ときたらぐうたらなもので一切手をつけて居ない。手をつけないまま春が来るだろうともくろんでいた。
昨日流石に日が暖かく雪が・・・というか氷板が融けかかっていたのでツルハシで砕くだけ砕いて床についた。今日除けようと思って、床に就いたのだ。今朝休日の気だるさの中目覚め外を見ると雪。昨日は暖かかったのに、今日は雪。東北の雪深さ、そして2月の天候の不安定さにオノノキつつも、チョットだけ雪を除けて、一週間分のカーネーションを見ていた。気がつくと21時。一体何が起こったのか。
そんな事とは知らず明日踊りの本番を迎える夫は実家から妻の生存確認をし、尚且つ体調の心配までして電話を切っていた。
そして13時間中、ネコは1時間しかコタツから出てこなかった。ゴハンの時とトイレの時。人の事はいえないが。そんなグウタラな日記のはじまりはじまり。グウタラなのである日突然更新しなくなるかもしれない。でもグウタラだから許して欲しい。